気が付けば大晦日、大掃除もひと段落して今年最後のブログ更新です。
さて前回の記事で記したように千葉を小旅行してきたわけですが、房総半島は
この写真のように、高い山はそれほどありませんが山深さは中々のものがあります。
そのため、かつて千葉県が上総国と呼ばれていた江戸時代ころは面積の割に新田開発は難しく、当時の人々は様々な工夫をしていたそう。
その工夫の1つに、「川廻し」というものがあります。今回はこの川廻しの様子が良くわかる有名なスポット、「濃溝の滝」に行ってみました!
さて濃溝の滝、現地を訪れてまず目に飛び込んでくるのは
この光景。岩盤を穿ったトンネル内を川が流れる、中々よそではお目にかかれない珍しいものです。これはもちろん自然にこうなったわけではなく、江戸時代の人々が行った川廻しによるものです。
そもそも川廻しとは、曲がりくねった川をバイパスすることで今まで川底だった部分を水田に転用する新田開発の技法だそう。
(詳しくは下の図表を見てください。黄色の部分がかつての川底で、この部分を水田に転用します)
※ この画像は千葉県立デジタルミュージアム内、「『川廻し』 とは--上総地方特有の河川工事--」(https://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/special/takimuse/mainfall/kawamawasi1.htm)から引用しています。
(濃溝の滝の脇にはこのような遊歩道が。湿地帯となっていて7月頃にはホタルもみられるそうですが、この部分がかつては水田となっていたのでしょうね。幻想的な光景だけでなく、江戸時代の人々の新田開発にかけた情熱などもうかがえて、興味深いスポットでした!)
(滝を見物した後は、房総半島の丘陵地帯を適当にドライブ。自転車だと結構しんどそうな道のりも、内燃機関を積んでいるとすいすい走ってくれて心強い限りです。ちょうど10月末はコスモスが見ごろで、ところどころでキレイなコスモスを見ることができました)
(そして帰り道は養老川沿いを北上し、高滝ダムの辺りで昼食を。1990年に完成したこのダムは、堤の大きさの割にたくさんの水が貯水できる効率的な作りだそうで、京葉工業地域の発展による生活用水確保のために作られたのだとか。)
ダムで昼食をとった後は東京湾沿いを都内方面に向かい、これで小旅行も無事終了と相成りました。
そして今日を以て2021年も終わりを迎えるわけですが、コロナ禍をきっかけに自転車に乗る気勢を削がれてしまい、今年もこのブログをほとんど更新する機会がありませんでした。
まぁ無理くり更新するものでもないわけですが、早く気兼ねなく旅行を楽しめるようになってほしいものですね。
2022年がどのような年になるか分かりませんが、何かしら面白いことを体験したときは、またブログにまとめていきたいなと思います。
それでは、皆々様もよいお年をお迎えくださいませm(_ _)m