突如雨が降ってきましたが、今度はバスに乗り換えて妻有の探索を続けていきました。
※前半の話、自転車で回った地域のことはこちらでまとめています。
samayoicyarinko.hatenablog.com
今回「大地の芸術祭」を見に行くにあたって、これだけは見ておきたい!!というスポットが2つありました。1つは松之山エリアにある「最後の教室」、そしてもう1つは十日町南エリアにある「森と木の実の美術館」です。
この2つは、どちらも廃校を利用した美術館になっています。今回は、この2つの美術館について紹介したいと思います~
(こちらがそれぞれのサイトとなっています。良ければこちらも参照してください)
さてこの2つのうち、まず最初に向かったのは「最後の教室」。
(外観は一見すると普通の校舎、といった感じですが…)
かつての体育館跡が入口となっていますが、そこに入ってまず感じるのは薄暗がりに広がる牧草の匂い。
(急に暗くなるので最初は何があるのかもよくわからず、取りあえず強烈な草の香りが印象に残りましたね)
全体のテーマとして表現しているのは、なんでも「人間の不在」なのだそうです(まぁ正直なところ、私にはそうした難しいところはよくわかりませんでした…)。
ただわからないなりに、夜の学校に入りこんだ時のような普段とはまったく異なる学校の雰囲気は、昔肝試しをした時のことを思い出して結構印象に残りました。この何とも言えないポッカリ感が「最後の教室」というタイトルにつながるのかなー、とおぼろげに考えつつ校舎内を巡る。
(お化け屋敷が苦手な人は、ちょっとダメな感じかもです)
さてその後は、一度まつだい駅まで戻ってから十日町駅まで移動。今度は別の路線バスを利用して「森と木の実の美術館」へ(駅前から出ている"路3"に乗ればokです、終点なのでわかりやすかったです)。
(こちらも外観は普通の校舎ですが…)
(入口に立てかけられていた、何ともいえない…何なんだろう?)
こちらは印象としては、「最後の教室」が表現していたような厳しい感じはまったく見られない感じ。かつてこの学校で生活をしていた子供達、そして一緒にオバケやら何やらを再現しようとしているそうです。
(「最後の教室」が廃墟の寂寥感的な感じだとすると、こちらは別の形で再生した感じでしょうか)
(女子更衣室に潜むオバケ。トペラトトというそうです)
(校舎全体から、何となくひょうげた感じを受けましたね)
(校舎の外では、ヤギたちも暮らしていました)
こうして展示を楽しんでいましたが、森と木の実の美術館を出る頃には時刻はすでに夕方に。明日からまた仕事だしで、そろそろ帰り支度をすることに。
普段はアートと無縁の生活ですし、そのような作品を分析することはとてもできませんけれども、妻有で見た様々なアートは環境の中に溶け込んでいるようで、すんなりと見て回ることができましたね(それと今回紹介した2つの美術館は、大地の芸術祭終了後も見ることができるようです)。
今回私たちは芸術祭の会期最終日に慌てて見に行く格好になってしまいましたが、のんびり時間に余裕をもって、もっと早く訪れれば良かったと少し後悔…
まぁとはいえ、普段とは異なる趣の週末が過ごせて中々に楽しかったです。たまにはアートを見て回るのも面白いものですね~
(帰り道、たまたま十日町市内で通りがかった「合成ミクロコスモス2015」という作品。昔はバーだったという細長い店内を利用した作品なのですが、下側に写っている白く光る物体はビニール袋です。これが空気によって膨らんだりしぼんだりしているのですが、クラゲを見ているようでとてもキレイでした)
今回初めてこのような芸術祭を訪れましたが、想像していた以上に楽しいものでした!
そしてどうやら、来年は埼玉県内でも芸術祭を行う模様。ちょうど私たちが暮らすさいたま市が中心となるみたいなので、開催されたらまた自転車であちこち巡って楽しもうと思います。
(こちらが埼玉で開かれる芸術祭の告知です。しばらく先の話ですが、楽しみに待っていようと思います~)