9月から開催されていたトリエンナーレ、私たちも行ってみました!
さてこのトリエンナーレは、このブログでも以前から何回か触れてきたさいたま市内各地を舞台に行われる芸術祭です。
samayoicyarinko.hatenablog.com(トリエンナーレそのものについては、以前こちらで紹介しました)
各地といいましたが、具体的には大宮駅周辺、武蔵浦和駅周辺、岩槻駅周辺の3エリアに分かれています。実はまだ岩槻駅周辺のエリアは訪れていないのですが、とりあえず今回は、私が前々から気になっていた武蔵浦和近郊の様子を紹介したいと思います~
さて武蔵浦和駅周辺では、花と緑の散歩道という元々ある緑道沿いを中心に色々なアートを見ることができました。その中でも個人的にお気に入りなのがこちら。
別所沼公園にて展示されている、「種は船プロジェクトinさいたま」なるものです。
もともとこの別所沼公園が好きなのもありますが、公園の日常的な感じに違和感なくアートが納まっているように思えて、この溶け込み具合が心地よい感じでした!
一方、別所沼とは違って一種異様な感じも醸し出しているのがこちら。
別所沼公園から南に向かうと、埼京線の高架下にある西南さくら公園のど真ん中に何やら寝そべるサラリーマン。その名はそのまんま「さいたまサラリーマン」です。
(作品の周りは立ち入り自由で、子供たちのいい感じの遊び場となってました)
正直なところ、私はそこまでアートの良し悪しがわかる気がしませんが、この作品は違和感炸裂というか、「何やねん、コレ」という感じがして見ていて中々に面白いものでしたね。
そしてこの西南さくら公園から坂を登った先にある、旧部長公舎を用いた4つのアートも一見の価値ありです!
例えば鈴木桃子さんの「アンタイトルド・ドローイング・プロジェクト」は、ドローイングということで、鈴木さんが真っ白い壁に作品を書き込んでいく過程を見ることができました。
(私たちが訪れた時点で、壁はほぼ4分の3が書き込まれていました)
(何もない空間にこれだけ書き込むのは、やはり並大抵でないと思います)
※ちなみにこの作品、公式サイトによると
「BECOMING」というテーマのもと、鉛筆によるドローイングで構成されたインスタレーション作品。真白な壁から始まったドローイングはやがて壮大な宇宙の生命のサイクルとなり、最後に何もない空間「形のない宇宙」に帰っていく。
とのことで、11月下旬からは観客が消しゴムを使って徐々に作品を消していくことになるそうです。
また旧部長公舎に住んできた人々の暮らしを描いた「家と出来事 1971-2006年の会話」も、個人的には良い感じでした。
ざっくりまとめると、この作品は住居全体を使い、転勤などで次々と住民が入れ替わってきた公舎のその時々の姿を浮かび上がらせることを意図したものだそうです。
私の両親も社宅住まいで、小さい頃はあちこち転居したものでした。そうすると時々「前に住んでいた人はこの部屋をどう使ってたのかなー」と想像することもあったりしましたが、そのような昔の気分を思い出してちょっぴりノスタルジックな気持ちになりました。
(昭和感あふれる内装を見ていると、祖父母の家を訪れた時のような気分になってきます)
そして部長公舎のアートの中でも個人的にオススメなのは、「はじまり(仮)」という作品。
ここは撮影禁止となっていたため写真はありませんが、さいたま市の何気ない日常を切り取った写真や映像が展示されています。
そして2階部分では消防署の訓練の映像が流れているのですが、これが何というか圧巻で、鍛えると人はここまでできるのか、っていう感動を覚えたくらいです!
私のつたない説明ではちょっと要領を得ないでしょうが、これこそ一見の価値あり、という感じでした!!
そしてアートを巡って疲れた時は、「土地の記憶を辿って」というアートの一階部分が休憩スペースになっていました。
(このアートは昔この地域に海が存在したことを題材にしているほか、二階ではさいたま市の絶滅危惧種が切り絵で表現されていました)
そんなこんなで、浦和近郊のアート群は期待にたがわず見ていてとても面白いものでした! トリエンナーレは12月11日まで行われているので、それまでに岩槻の作品も見に行きこうと思います~