自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2016.12.21)走り納めに百穴見学!

年末は少々慌ただしくなりそうなので、走り納めと思ってひとっ走りしてきました~

 

前日までは県外に行こうかとも思っていましたが、何となく気乗りしないので近場の訪れていない場所に行ってみることに。そして前々からちょっと気になっていた、吉見百穴を見に東松山方面まで行ってみることに決定。

 

と、いうわけで荒川サイクリングロードを北上し、川島町に入ったあたりから田園地帯を適当に走って吉見町へ。

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(この日も埼玉は風もおだやかな良い天気でした! 川島町~吉見町一帯は一面に田んぼが広がっています。田んぼを横目にのんびりと北上することしばし)

 

そして自宅から30km弱こいだところで、無事吉見百穴に到着です!

この吉見百穴は古墳時代後期の墳墓であり、全部で219穴が確認されているそうです(これだけの規模のものは、全国的に珍しいそうで)。

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(岩山に多くの横穴が並ぶ様は、一種異様な感じもします)

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(発掘当初はこの穴を、小人(コロボックル)の住居と考える説が提唱されていたそうです。実際に入ることのできる横穴もありましたが、確かにそう思えなくもない構造をしていました)

 

ところでこれらの墓所の傍らには、明らかにサイズの異なる洞窟も存在します。

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これは何かというと、太平洋戦争の末期に空襲を避けるために作られた地下工場跡です。なんでも戦闘機などのエンジンを制作していた中島飛行機の工場を疎開させるため、いくつもの墓所を破壊しつつトンネルが掘削されたのだとか。

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(現在でも、トンネルの一部に入ることができます。説明版によるとこのトンネルを掘るために3,000~4,000名ほどの朝鮮人労働者が動員されたそうです)

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(壁面には、おそらく当時用いられたであろう鉄杭がそのまま突き刺さっていました。ちなみにこの工場、昭和20年7月から稼働を開始したもののほどなくして敗戦を迎えたようです。せっかくの貴重な遺跡が戦争によって破壊されたことを思うと、なんだかなー、という感じがします…)

yoshimi-kanko.net(百穴周辺の施設のことなどは、こちらにも詳しく掲載されています~)

 

またこの周辺の岸壁には、百穴以外にも色々な建築物が存在します。

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(岩を穿って観音像を祭っている岩室観音堂。ここをお参りすると、四国八十八か所を巡拝するのと同じ御利益が得られるのだとか)

 

そして個人的に気になったのがこちら。

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観音堂の隣のフェンスで囲まれた一角に、錆び付いた遊具と何やら怪しい岩窟が残されています。

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(2階部? にはオシャレな手すりも付けられていますが、何の施設かはさっぱりでした)

 

訪れた時は何だか不気味で殆ど写真も撮らなかったのですが、自宅に帰った後に調べてみると、これは通称「岸壁ホテル」と呼ばれており、明治~大正期に高橋さんという方がたった1人で、21年間かけて岸壁をくりぬいて作ったものなのだそうです(実際にはホテルであったわけではなく、高橋さんを見た周囲の人が「また岩窟掘ってるよ」と繰り返し言っていたのが転じて「岩窟ホテル」と呼ばれるようになったのだとか)。

 

往時は外観も中東風の装飾が施され、さらに内部に入ることもできてちょっとした観光名所となっていたようです。しかし現在では崩落事故が生じたこともあり、内部に立ち入ることはできない模様。

 

しかしこれだけのものを、たった一人で掘り続けた高橋さんの情熱はとんでもないものだったのでしょうね。こうした経緯を知った今ではじっくり見ることなく帰ってきてしまったことが悔やまれるので、またいつか見物に行きたいところです。

 

さて吉見百穴近辺を一通り散策した後は、少し足を延ばして熊谷まで移動しようと思い、道すがらこれも前から気になっていた森林公園に寄り道してみることに。

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(森林公園の内部には、歩行者が立ち入ることのない自転車専用の散策路が設置されています。自転車は無料で持ち込めるほか、園内でレンタルすることもできるようです)

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(サイクリングロードは一方通行で、行き先に応じて走行路を選ぶようになっています。その様子はまるで高速道路の様でした)

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(平日の森林公園は殆ど人出がなく、丘陵の光景を1人で楽しむことができました~)

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(北口に到着すれば、左手方向に目指す熊谷の市街地が)

 

こうして森林公園に寄り道した後は熊谷に向かい、その後は輪行でさいたま市内まで戻り、これで今日の遠出は終了となりました。

 

気が付けば2016年もあと10日余り、そろそろ年越しの準備も本格化する時期となってきました。そろそろ自転車だけでなく、大掃除やら年賀状の作成やら、そういった用事も進めていこうと思います~

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