自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2016.1.15)グリーンラインにリベンジマッチ! ~奥武蔵の山巡り~

今回は少し足を延ばして、秩父方面の山並みを走ってきました!

 

この近辺は以前参加したサイクルフェスタでも走ったことがありますが、その時はあいにくの空模様で殆ど展望を楽しむことはできませんでした…

なのでそれ以来、改めて走りなおすチャンスを探していたのですが、この日は天気もおだやかで絶好の遠出日和。今日こそ山の展望を楽しもうと決意して、8時過ぎに自宅を出発。

 

ちなみに、今回走った林道は "奥武蔵グリーンライン" といい、鎌北湖から定峰峠に至る外秩父山地の尾根沿いを走るルートです。林道といっても舗装もされており、自転車で走るのに丁度良い感じでした!

 

今回は峠を走る時間を確保するため輪行をしたのですが、途中川越線にトラブルがあり若干の遅れが発生…それでもどうにか、9時半過ぎには高麗川駅に到着。

ここからはまずは林道の出発地となる権現堂線を目指そうと、県道30号、186号線をへて鎌北湖方面へ。

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(高麗川駅から鎌北湖に近づくにつれ、人家も減って山へ入る実感がひしひしと)

 

そして高麗川駅出発から40分ほどで、あっという間に鎌北湖に到着!

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(鎌北湖は昭和初期に作られた人造湖で、ヘラブナ釣りもできるのだとか)

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(しかし冬の平日な鎌北湖畔には誰もおらず、ただ鳥の声だけが響いていました)

 

鎌北湖までは傾斜もそこまでのものではありませんが、湖を過ぎてすぐの地点に "権現堂線" と記された看板が立てられています。

この看板を過ぎて道を左に曲がると、いよいよ本格的な登り道がスタートです。

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(いよいよこの権現堂線から、本格的な登り道がスタートです)

 

権現堂線に入ってから2kmくらいは結構斜面もきつく、私はあっという間に足をつく破目になってしまいました(笑

まぁそれはもう仕方ないので、自転車を押しつつ、漕げそうな場所はペダルを漕いでとゆっくり先に進むことに。幸いこの日は天気も良く、木々の切れ目からは展望を楽しむこともできました。この時折見られる景色を励みに、ひいひい言いながら坂を登ることしばし。

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(眼下に見えるは、飯能方面の街並み)

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(秩父方面に視界が開けている部分では、延々と連なっている山並みを見ることもできました)

 

すると登り始めて30分ほどで、"北向地蔵" と記されたお堂がありました。

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(北向地蔵の前に到着!)

 

この地蔵尊は江戸時代に疫病を避けるために建立されたもので、北を向いて建てられているためこの名がつけられたそうです。せっかくなのでここで道中の安全を祈願して、一休みしてから更に先へ。

 

この北向地蔵を超えると、ここからしばらくは下り道が基調となります。登り詰めだった脚を休めつつ快調に飛ばしていくと、今度は道沿いにとんでもなく大きな巨岩が。

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(10mは優に超えていそうな巨岩の質量は、結構な迫力をはなっていました)

 

こりゃなんだと付近の案内板を読んでみれば、これは "天文岩" と呼ばれ、江戸時代の天文学者で千葉歳胤という人物がこの中に籠って勉学に励んでいたのだそうです。

確かに2つの岩が折り重なっている中央部には洞窟がありましたが、圧迫感がすごくて、正直なところこの中で勉強しても集中できそうな気がしませんでしたね(笑

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(もっといい勉強場所がありそうなものですが、きっとそういうことではないのでしょうね)

 

このような具合に観光も楽しみつつアップダウンのある道を進んでいくと、尾根に出たのか視界が一気に開けてきました。

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(大分登ってきたなー、という感じです)

 

この付近は人家も固まっており、ちょっとした集落のような感じ。

展望を楽しみつつのんびりと集落脇を漕いでいると、ちょうど12時ころに顔振峠に到着。

 

この峠は、以前サイクルフェスタに参加した際に地元の方から絶景ポイントとして教えてもらった場所で、以前から気になっていたスポットでした。

ちなみに "顔振峠" という名称は、なんでも源義経が奥州に落ち延びる際、その絶景ぶりに何度も振り返ったという伝説から付けられているとか。

 

実際伝説は伊達でないというか、ここからの眺望は、まさに爽快の一言でした。

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(この風景の素晴らしさは、とてもこの写真では伝えられない感じです)

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(写真をつなぎ合わせてパノラマ写真っぽくしてみましたが…色味が違うからちょっと微妙ですね。まぁとにかく、ここの眺望はホント一見の価値ありでした!!)

 

ひたすらに、どこまでも続く山並みは、感動的ですらありました。そして付近には、いい具合に "富士見茶屋" というお茶屋さんが。ちょうど昼時なのもあり、ここで弁慶餅という磯辺焼きを頂いてちょいと一服。

 

こうして顔振峠の絶景を楽しんでいると、時刻はそろそろ12時半。冬の日差しは傾き始めると早いですし、できれば14時過ぎには下り始めたいところ。そこで地図で位置を確認して、帰り道は以前走ったことのある刈場坂峠か、行けそうなら白石峠からときがわ町に向かって下るルートをとろうと決意。

そしてここからは、展望を楽しみつつも時間も意識して先へ進み続けることに。

f:id:samayoicyarinko:20160116151506j:plain(顔振峠から少し先に行ったところにある黒山展望台では、さいたま市、都心方面への展望が開けていました。若干もやが出ていて遠くは煙ってしまいましたが、条件が良ければスカイツリーなども見えるのかもですね)

 

ここから傘杉峠、花立松ノ峠、飯盛峠、檥峠といくつも峠を越えていきましたが、ここでちょっと困ったことに。この辺りは森の中を走るため日差しを受けることができず、そのため汗をかいた体が徐々に冷えてきてしまいました…

それでもなんだかんだ、14時前にはついに以前も訪れた刈場坂峠に到着。

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(以前訪れた時は霧のため何も見えなかった峠ですが…)

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(今回はこの通り、絶景を楽しむことができました!)

 

ここから更に白石峠を越えて堂平山の天文台まで行こうかとも考えたのですが、それだと時間がかかり過ぎそうだったのと、体も冷えて暖かい場所に入りたい気分だったので、ここで切り上げて帰路につくことに。

天文台からの展望や白石峠の湧水は、また訪れる時の楽しみにとっておこうと思います。

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(彼方に見える天文台は、次訪れる時のお楽しみに)

 

と、いうわけで帰り支度のため、汗をすった肌着を着替えて下り坂の準備を整えてから一気に峠を下ってときがわ町へ。そして明覚駅から輪行して自宅まで帰り、今回の山巡りは終了となりました。

 

こんな具合にがっつり峠を楽しんできましたが、今度は桜の季節にでも、また訪れたいものですね~

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