大学卒業後、久しぶりにゼミの友人と飲みに出かけていた。
この時飲みに行った友人はT君といって、卒論を書くための調査で、一月以上インドネシアをさまよったこともあるような旅好きの人。
話は自然と旅の思い出話となり、食糧はすべて現地調達で野宿した時の話をしてみたら、彼も自転車で野宿をしてみたいと話に乗ってきた。
ならば早速善は急げと行程を相談、のんびり3日間かけて三浦半島を一周することに。
こうして休みの重なった9月12日、自分の自転車を貸して2人で東京を出発する。
まずは今までの感じから最短コースっぽく感じている、多摩丘陵を越えて町田から大和市方面に南下するルートで江の島を目指していくことに。
町田で朝食をとってから、246~467号線を使って南へと進む。その途中で"海軍道路"という何やら物々しい名前の一直線な道路をへて、境川沿いのサイクリングロードに出くわす。
この道が中々気持ちのいい道で、自転車も通行が少ないわ川の眺めもキレイだわといいことずくめ。途中途中で休憩がてら川に足を突っ込んだりしつつ、T君にあわせつつのんびり道を南下していく。
(境川は水も冷たく、飛び込んで泳ぎたくなる位水も奇麗な川でした。足を突っ込むと小魚が足をつついて、それもこそばゆくて楽しかったです)
そんなこんなで、12時頃江の島前に到着。
(なんだかんだ、何回も自転車で訪れてすっかりおなじみの光景です)
江の島近辺で食事をとった後、まだ早いけど今日のサイクリングはここまでにして、野宿を出来そうな場所を確認した後は江の島散策を楽しむことに。
しばらく江の島をぶらついた後、江の島アイランドスパという銭湯でゆっくり汗を流す。夜は野宿をするつもりなので、ここで移動の疲れをのんびり癒していく。
(写真などは撮っていませんが、このアイランドスパは温泉だけでなくプールもあり、1日中だって楽しめそうな感じでした。温泉から眺める海の光景は、とてもキレイでいい感じでした!)
その後、夕飯も済ませて19時前に江の島を出発。先ほど見つけた、鎌倉手前の稲村ケ崎公園で野宿をすることに。うまい具合に公園には人もおらず、これなら野宿をしても迷惑にはならなさそう。
(今夜の宿舎はここに決定!)
東屋のベンチを使って、バッグを枕に寝床を設営。案外蚊が多いけど、蚊取り線香を周囲に置いて対策も万全。途中で買ったビールを飲みつつ、あれこれ喋っている内に時刻は21時過ぎ。明日も早いしそろそろ眠る支度をすることに。
けど9月の夜はまだまだ蒸し暑く、寝袋に入った状態ではとてもじゃないけど寝付けそうにない。なので寝袋から抜け出し、そのままの状態で眠ろうとする。
(真っ暗で見えにくいですが、こんな寝床で寝てました)
この日は深夜になっても寝苦しく、断続的に目が覚める状態が続いてしまう。それでも何とか、最低限は眠ることができた。
明日はここから、三崎港を目指していくつもり。
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ちなみにこの稲村ケ崎公園、江の島の夜景を見ることができるデートスポットだったみたいです。
と、いうのも、私たちが寝ようとしている間に何組かカップルが登ってきていんですよね。けど、大体のひとは東屋にいる私たちが気味悪かったのか、早々に立ち去ってしまっていました…
中には「うわ、寝てるのいるよ」とつぶやく人もいて、起きていてそれが聴こえていた私は「ごめんなさい…」と思いつつ、タヌキ寝入りをしていたのを覚えています(笑