自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2009.3.28~29)食糧はすべて現地調達!? メタ○ギアばりのキャプチャー生活!!

大学を卒業した記念に、友人たちと何か面白いことに挑戦したいと思っていた。

 

そんなことを考えていた2009年3月27日、ウマの合う友人たちと酒盛りをしていた際に「野人」というストレートなあだ名を持つ友人が、「食べ物はすべて現地調達にして、どこまでやっていけるもんかな?」と魅力的な提案。

そりゃ面白そうだともう1人の友人H君と共に賛同し、さっそく翌28日から挑戦してみることにする。

 

今回の自転車旅行は、

①寝泊まりは野宿!!

②現地に到着した後は、釣りや採集など自力で集めた食材以外は食べない!!

※生水は無理そうなので、水だけは購入ok

 

という結構無謀な縛りで実施することに。

 

その準備のため、野人君は釣り道具と調理道具一式を、自分ともう一人が寝袋などを自転車に積み込む。そして目的地を三浦半島の先端部にある剱崎に定め、28日早朝に府中を発つ。

 

まずは多摩川サイクリングロードを南下し、川崎から横浜へ。

H君はこれが初めての自転車での遠出になるので、彼にあわせてのんびりと進む。

途中横浜では、これが最後のまっとうな食事だと思いつつ中華街でラーメンをすする。

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(日本丸前にて友人たちをパチリ)

 

その後横須賀付近でゴカイを購入した後、観音崎、浦賀を経て三浦海岸に到着。

三浦付近は一面畑が広がる光景で、車の往来も少なくアップダウンもそこそこ、自転車で走るのにとても楽しい立地。

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(見渡す限り畑しかない! という光景は遠くまで来たなー、と思うのに十分でした)

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(東京から8時間近く走り続け、ややばて気味のH君)

 

こうして剱崎付近まで来たが、ここからどこを拠点にするか付近を物色。

最終的に、剱崎灯台のふもとの岩浜に拠点を構えることにする。

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(ここからいよいよ、現地調達ライフがスタート!!)

 

到着後、まずは岩浜付近で流木などを探して燃料を確保。付近には大小様々な枝が落ちているが、枯れ果てて乾燥している枝と、中身が詰まってて長く燃えそうな枝の双方を集めていく。

自分達が枝集めをしている内に野人君はテキパキとかまどを設営し、3人分の釣りの仕掛けも用意していく。そしてある程度燃料が集まった後は、岩浜付近で釣りをすることに。

 

野人君情報によると、この付近ではカサゴの一種である「ドッコ」と呼ばれる魚が釣れ、日没後が狙い目らしい。なるほど彼の言う通りで、日没後は面白いようにドッコが釣れる。最終的に、3人で15匹ほど釣りあげることができた。

(もう夜になっていたので写真は撮れませんでしたが、ドッコはずんぐりむっくりとしていて、なんだか愛嬌のある魚でした)

この時大活躍したのが、急きょホームセンターで購入してきたヘッドライト。夜間に作業する時、両手がそのまま使えることの有難みをしみじみと実感。

 

釣りを終えた後は本日の夕食の準備。自分とH君で火をおこしている間に、野人君は次々とドッコを捌き、取りだした内臓を近くの潮溜りに投げ入れていく。内臓を投げ入れてから5分もしないうちに、内臓に釣られて様々な生き物がわらわらと集まった。その中から、食べられそうな沢ガニくらいの小さなカニをゲット、これも本日の食卓へ。

 

調理方法はいたって簡単。捌いたドッコと捕まえたカニをそれぞれアルミホイルで包み、焚き木の近くに置いておくだけ。10分程度も置いておくと、程良く焼きあがっていい塩梅に。ドッコはクセがなくあっさりとした味で、カニは小さくて食べにくいものの、しっかりカニの味をしていた。

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(炎の周りのアルミホイルの中にドッコが入っています。自分たちで火を起こして料理したこともあり、単純な味付けでも最高においしかったです!!)

 

付近は灯台以外に明かりを発するものもなく、冬の澄み切った空気もあってギョッとする程の満天の星空。その下で火を囲みながらあれこれと話し、1人あたり5匹のドッコを食べれば腹もまぁまぁ膨れてくる。最後に思いっきり火にあたって体を温めた後、しっかりと消火して眠る準備をはじめる。

 

今回は野宿のために銀マットと寝袋を積んできているが、荷物軽量化のためテントは持ってきていない。しかも勘違いで銀マットの数も、人数分足りないしんどい状況。なので少しでも暖かくしようとなるべく風の影響が少なそうな場所を選び、毛糸の帽子、セーター、手袋などを着こんで寝袋に頭まですっぽりと入る。

最初はまだ良かったものの、次第に熱が奪われて体が冷えてくる。それでも体を丸めて目をつぶっている内に、断続的ではあるがそれなりに眠ることができた。

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多分この時の自転車旅行が、複数の友人と行った勢いもあって一番無謀な設定で行った気がします。結果から言うと結構散々な結果になってしまうのですが、それはまた次にでも書いていきたいと思います。

 

それと完全な余談ですが3月27日に行った酒盛り、実は私がカミさんへの告白が成功したのを祝してやったものだったり。その嬉しさもあって、この前後のことはよく覚えてますね~(笑

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