今回は、先日訪れた秩父山中の様子をまとめたいと思います~
samayoicyarinko.hatenablog.com(温泉やら食事やら、道中のもろもろはこちらにて)
今回私と友人は秩父市街地からほど近い、浦山ダムのそばをぐるっと回ってきました。
ダム湖周辺は山に囲まれており、かつては炭焼きや狩猟などを生業とするいくつかの集落が点在していたそうです。
しかし時代の変化に伴い、利便性の悪い地域から移住が進んでいくつかの集落は1970年代~80年代に廃村に。私たちが訪れた集落も、そのような集落の1つです。
(県道73号線を外れ、山奥に入っていくといかにも古そうな廃車を発見。この廃車をすぎてさらに山を登っていくと、最初の集落を見つけました)
(集落の入口付近には、警ら箱なるものが。後で調べてみたところ、住民の方が気付いたことなどを紙に記して入れておくと、巡回の警官が対応してくれるようになっていたようです。どうやら現在でも各地に存在するようですが、私は初めて見たように思います)
(車ではまず入れない、ケモノ道のような道を登っていくと、立派な石垣と建物が見えてきました)
(古来より浦山地区では、斜面に住居を作るため石垣を築いて住宅地を造成していたそうです。こちらの集落で見かけた石垣も、年季を感じさせるものばかり)
(ゆっくりと時間をかけ、徐々に風化していく様子は独特の趣を感じさせます。そして集落内に落ちていた新聞には、今はなきソ連の文字が)
(地図で見たところ、一昨年訪れた白岩集落とこの地域一帯は、鳥首峠を挟んで向かい合うような位置関係となっていました。おそらくは白岩集落と同じ時期に、廃村になったものと推測されます)
samayoicyarinko.hatenablog.com(白岩集落の様子はこちらにて)
そして帰り際、この集落から山を1つ越えた場所にある練馬区青少年キャンプ場の辺りにも足を伸ばしてみました。この辺りにもキャンプ場に隣接するように、岳集落という集落の跡が残されていたためです。
(崩れ去ったこの家もなかなかの大きさで、さぞ往時は立派だったのだろうと思わされます)
(長い年月をへて、自然に還ろうとしているスーパーカブ)
(集落から人が去って大分たつためか、厚い壁をもつ倉も倒壊してしまっていました)
(一方で、集落の端にある十二社神社は今でも人の手が行き届き、管理され続けていることがうかがえました。集落から人々が離れた今でも、このお社は大切にされ続けているのでしょうね)
ちなみに今回訪れた集落はこの2つだけですが、地図で確認したところ、湖の周囲にはほかにも同じような集落がいくつか残されているようです。
現在日本は少子高齢化の進展に伴い、各地で限界集落が増えているともいわれます。これから十数年もすると、このような場所が増えていくのかもしれませんね。
山中を散策しつつ、そのようなことを思った今回の自転車散策でした。