自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2019.3.20)山陰遠征2日目、海沿いを快走して長門・萩へ! その②

角島大橋を過ぎれば、下関~萩間の行程も半ばを過ぎたところといった感じです。

 

再び国道191号に戻れば阿川~長門粟野間は海沿いを離れ、自転車にはややしんどいゆるやかな登りが続く道のりとなります。けれどもいつしか登りも下り坂に転じ、一気に下って海沿いに戻れば、左手方向には油谷湾の眺望が。

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(いくつもの小島が点在する油谷湾は、こちらもキレイな海が楽しめる良いスポットでした。この辺りは、かつて中国の楊貴妃が流れ着いたという楊貴妃伝説で有名なのだそう)

 

油谷湾の辺りまでくると、ここから長門市駅の辺りまでは基本的に平坦な道が続きます。この辺りから風向きが変わったのか、向かい風が強まったように感じて難儀しましたが、どうにかこうにか14時頃には長門市駅周辺に到達することができました。

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(長門市駅を過ぎた辺りで村田清風旧宅という看板を発見、三たび国道191号から寄り道して見物してきました。村田清風は長州藩の財政改革に力を尽くした人物で、彼の改革によって長州藩は幕末に活躍する地力を蓄えることに成功しています。村田清風はこの家で生まれた後、隠退してから亡くなるまでの10年間もこの家で暮らしたそうです)

 

こうして寄り道もしつつ長門市を抜け、ここまで来ればいよいよ萩市もあと少し。ところがここで小トラブル発生。計画では国道191号から県道64号に移って海沿いを進むつもりでしたが、入る場所に気が付かずそのまま191号を進み続けてしまいました。

 

気が付いた時には今更戻るのもシャクな程度に進んでいたため、そのまま191号を進むことに。ただこの道は鎖峠をはじめ、標高は低いながらもキツめの登り道が続出する行程で、足に疲れが溜まってきた午後に走るには少々大変なコースとなってしまいました…(そのため疲れてしまい、この辺りは写真もなしです)

 

それでも、前に進めばいつかは目的地に着くものです。17時頃にはついに萩市中心部に到達することができました。この日はもう遅かったため、萩市内観光は翌日のお楽しみに。軽く市内を一回りした後はこの日のお宿、「芳和荘」へと向かいます。

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いかにも歴史がありそうなこの佇まい。この建物が建てられたのは明治33年(1900)年ころのことで、何とその当時は遊郭だったのだとか。

お宿に入り、ご主人に案内してもらって2階へ上がっていくと…

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このように中庭部分が吹き抜けとなっており、回廊となった廊下は開放感バツグンでとても珍しい作りとなっていました(ご主人に伺ってみたところ、この作りは遊郭当時のままで、なんでもこのような形式は中国の技法の影響を受けているのだとか)。

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(廊下の欄干も凝った造りをしており、ひらがなで「ちようしゆうらう」と彫られています(写真は右から「ち」、「よ」、「う」と彫られています)。なんでも遊郭だった当時は、「長州楼」という名前だったそうです)

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(お部屋のドアを開ければこの通り。後述するように夜は天気が崩れてしまいましたが、建物に囲まれた中庭部分は想像以上に穏やかなままでした。雨にけぶり、照明に照らされた夜の庭は幻想的で、思わず開け放しで1人酒盛りをしてしまうほど。夜の写真を撮ってこなかったのが悔やまれるところです…)

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(ちなみに室内はこんな感じ。さすがに築100年を超える部屋は年季が入った感じですが、キレイに掃除が行き届いていてまったく汚い印象はありませんでした)

ちなみにお値段は素泊まりで4,900円。布団はふわふわ、お風呂も良い感じで中々できない体験ができて良い場所に泊まることができたと思います!
 

この日は夜から天候が崩れ、一時は雷も落ちて春の嵐と言った感じになりました。けれどもご主人のご厚意で、自転車を玄関内に入れることができて一安心。

そして翌日の計画を立てた後は、疲れを癒そうと11時半には就寝。こうして無事、2日目の自転車旅行も終えることができました。

 

もともと3日目は午前中に萩市内を観光、午後は萩から益田まで漕ぐ腹積もりでした。しかしよくよく考えてみれば、萩めぐりを半日で終わらせるのは勿体ないとも思い、やはり1日使って萩市内を観光することに。

と、いうわけで21日は萩の見どころをたっぷり巡ったわけですが、その様子はまた次回紹介していきますね!

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