まだ周囲も真っ暗な午前4時、朝駆け気分で出発したのには理由がありました。
samayoicyarinko.hatenablog.com(初日の様子はこちらでまとめました!)
さて伊豆半島での自転車旅行、2日目の模様です。
最初に記したように、この日は早朝4時から自転車を漕ぎ始めたのですが、何でそんなことをしたのかといえば、まず1つには、炎天下で走り続けるのはしんどいので、少しは涼しい内に距離を稼ぎたいという気持ちがありました。
そしてもう1つの理由は、せっかく海沿いを走るのだから、水平線に太陽が顔を出す瞬間を見てみたいと思ったためです。
そこで暗いうちに出発し、どこか日の出を見るのに適当な場所はないものかと川奈~富戸の付近を物色することに。国道135号は海沿いを走らないため、県道109号線に入って海沿いまで移動します。
(だんだん遠くの空が明るくなる中、良さげなスポットを物色中)
そして、富戸の辺りで良い感じに海を眺めることのできるスポットを発見!
(木々の間から眺める海が、何とも良い感じです)
この日の日の出は5時5分頃。ちょうどその10分ほど前だったため、休憩がてらじーっと水平線を眺めることしばし。そしてついに…
雲の関係で少し隠れてしまいましたが、良い感じに日の出の瞬間を眺めることができました!
こうして美しい風景を眺めていれば、俄然やる気も出るというもの。さぁ今日も一日頑張るぞと気合を入れ、ここからはひたすら国道135号線を南下、一路下田を目指して漕ぎ続けます。
(城ヶ崎海岸から下田までの間には、浮山温泉、赤沢温泉、北川温泉、熱川温泉などなどそこかしこに温泉が。温泉と温泉の間には大体山があり、この日も100m~150m前後のアップダウンを小刻みに繰り返す感じに。この日はある程度イメージが掴めていたこともあり、初日よりは楽に漕ぐことができたように思います)
(河津桜で有名な河津町に到着! そのうち春先にも訪れてみたいものです)
河津町を越えるといよいよ下田市に入りますが、河津~下田間、尾ヶ崎ウイングの前後は切り立った断崖絶壁の上を走ります。中々の絶景でしたが、この付近は車の往来も多く、路肩もそれほど広くないため走行には注意が必要な感じです。
けれども、どうにかこうにか尾ヶ崎ウイングを越え、一気に道を下れば下田市の白浜に到着です。そして135号沿いをチャリチャリ進んでいると、道沿いにいかにも古そうな神社を発見。
その入り口には、「伊豆最古の宮」という文字が。この文字にひかれ、休憩がてらこの神社にお参りしていくことに。
この神社、通称は「白浜神社」ですが正式には 伊古奈比咩命神社(いこなひめのみことじんじゃ)と呼ばれ、この付近は古代より宗教儀式が行われてきた伝統ある地域なのだそう。神社にてお参りを済ませ、裏手の白浜海岸に出てみると、
伊豆大島などを望むことができる海沿いにも鳥居が建てられていました。古くよりこの地では、伊豆諸島の神々に例大祭の始まりを告げるため、火達祭という祭りが行われているのだそうです。
こうしてお参りを済ませた後は、いよいよ下田の中心部までラストスパートです。そして出発から5時間余り、ついに…
ゴール地点と定めていた、下田港に到着です!!
この下田は、かのペリーが来航した際に結ばれた日米和親条約によって、開港地に指定された歴史ある土地です。そのため市内をめぐってみれば、いたるところに幕末好きにはたまらないスポットが。
(日米和親条約締結時、ペリー一行が上陸した地には記念碑が建立されていました)
(黒船は、この写真の中央部付近に停泊していたのだとか)
(こちらが、日米和親条約に関する交渉が行われた了仙寺です。本堂は当時のまま残されており、ペリー一行が描いたスケッチにも了仙寺は描かれています。スケッチの中にはこのアングルと同じようなものもあり、この写真を撮る時、個人的にはだいぶテンションが上がりました(笑)
こうして下田市内を一通り観光した後、ここまで来たからには海の幸を楽しもうと下田漁港へ。
漁港の脇にあったこちらの食堂にて、
下田特産の、金目鯛三食丼を食べました! 1400円と手ごろな価格ながら、ボリュームたっぷりでとても美味しかったです!!
こうして腹ごなしを済ませても、時刻はまだ12時頃。このままもう少し先まで漕ぎ、伊豆半島の最南端まで行こうかとも考えましたが、大分足に疲れが溜まっていたため、無理せずここで帰り支度をすることとしました。
こうして2日かけ、伊豆半島を大体半周することができました! 残る西半分も、そのうち時間を作ってチャレンジしてみたいものです。おそらく伊豆半島西部からは富士山を見ることもできるでしょうし、空気の澄んでいる冬の時期にまた訪れてみたいと思います~