細尾峠の頂に到達し、いよいよお楽しみの下り道です。
samayoicyarinko.hatenablog.com(前回の記事はこちらです~)
さてこの細尾峠、日光側からの峠道はかなり緩やかとなっていますが、足尾側は大分傾斜が急になっています。
(おそらくは旧国道時代に設置されたであろう古びた傾斜標識。14%の斜面ってかなりエグいと思います)
傾斜が急なことに加え、旧道なため小石や木の枝などがところどころに散らばっているため、転倒に注意しながらゆっくりと斜面を下ることしばし。
(細尾峠は、もともと足尾銅山の採掘が盛んとなる明治時代に整備され、昭和11年(1936)以後自動車道として舗装された歴史ある道です。この苔むした橋からも、その長い年月を感じられるような気がします)
(足尾側の峠道は2010年に一部崩落してしまいましたが、現在は片側車線を生かす形で復旧が完了しています)
(峠を下り始める頃には、雨雲はすっかりどこかへと消えてしまいました)
こうして下り始めてから20分ほどで、足尾側の峠入り口に到着しました。この峠道は全長12kmほどとそこそこの長さですが、登りもすいすい進めたため、1時間ちょっとで抜けることができました。
(足尾側入り口にある細尾峠の案内板。長い長い峠道、とありますがとても気持ちの良い道でした!)
そしてこの時点で時刻は11時過ぎ。そろそろ小腹もすいてきたので、足尾の街中で食事をとることに。
しかしこの日は金曜日ということもあってか、足尾の中心部である通洞でも、営業している食堂が殆ど見当たらず…どうしたものかと思いながらやっと見つけたお店が、通洞駅のすぐ側で営業しているラポールという喫茶店。
こちらのお店、店内がとてもステキな内装で、のんびりゆっくり休憩することができました(またお店のおばさんも良い人で、楽しくおしゃべりすることができました)!
tabelog.com(こちらがそのラポールの食べログです。足尾に行くならオススメです!)
こうして休憩を取った後は、せっかくなので足尾の街並みも一通り散策。足尾には以前電車で訪れたこともあり、その時以来の訪問です。
(足尾といったら足尾銅山。現在は坑道の一部にトロッコで入ることができます。今回は訪れませんでしたが、この坑道はなんと全長1,200km超に及ぶ長大なものになっているのだとか)
(しかし足尾銅山は1973年に閉山され、最盛期には4万人近くに達した人口も減少を続けています。この施設も佇まい的に明治期に作られたものでしょうが、役割を終えた今は荒廃するに任せている感じです。こうした往時の盛況を偲ばせる遺構を見ていると、一抹の寂しさを感じてしまいます…)
(現在の足尾では採掘はすでに停止していますが、精錬施設を一部流用して産業廃棄物のリサイクルを行っているそうです)
こうして物思いにふけりつつ足尾を巡っていれば、気が付けば時刻は13時前。あまり遅くなっても帰りがしんどくなってしまうので、そろそろ足尾を出発することに。
そしてここからは、わたらせ渓谷線に沿って桐生に向かって下ることになるのですが、その様子はまた改めてまとめたいと思います~