恥ずかしながら、帰って参りました。
や、恥ずかしい話でもないのですけどね。昨日の朝までは遠出する気満々だったのですが、諸事情のため今回の遠出は延期することになりました…
けど昨日は終日時間が空いていたため、せっかくなので日帰りのポタリングに。
取りあえずどこに向かうか。何となく北に行ってみることにして、まずは国道17号線を一路北上。すると面白いことに、自宅から5kmほどで17号線が終点に。
(道路の終点なんて、私は初めて見ました)
道がなくなってしまうならしょうがないと、17号線の終点まで来た後は細い路地に入ってふらふらと。すると荒川沿いに出てしまい、偶然この間訪れた榎本牧場の入口前に到達。この道に出たのは何かの縁だと、その後は荒川沿いをずっと走り続けていく。
しばらく走り続けると左手方向から飛行機のエンジン音が。見ると軽飛行機の飛行場があり(ホンダエアポートというそうです)、飛行機いいなーと思いながらその横を通過していくとこのような看板が。
これはなんだべとこの看板が指し示す方向へ。すると…
(ここだけ、まるで時間が止まっているかのようでした)
なんとそこには、旧陸軍の施設がほぼ往時の姿をとどめて残っていました。旧軍の施設は今でもいくつかが現存していますが、このような木造兵舎は全国でも殆んど残っていないのではないでしょうか。
この桶川飛行学校は旧陸軍の航空兵を育成する熊谷陸軍飛行学校の分教場として、昭和12(1937)年に開設されたものです。この施設では初等教育を担当しており、先ほどの看板に写っている九五式練習機(赤トンボという俗称で有名だったりする飛行機です)を用いて訓練を実施していました。そして戦争末期にはこの地でも特攻隊が編成され、ここから特攻に出撃していった方もいるようです。
敗戦後、兵舎などは大陸からの引揚者の住宅として利用されていたそうですが、その最後の住人もいなくなった後は、「旧桶川陸軍飛行学校を語り継ぐ会」がこの施設の保存、公開を行っているとのこと。
あいにく公開日は土日のみとなっており、中に入ることはできませんでした。しかし8月のうるさい程の蝉の声を聴きつつこの兵舎を眺めていると、70年前のことを色々と考えざるを得ず、物思いにふけること暫し。ほとんどの建物が70年以上の歳月のため朽ちかかっていましたが、完全に朽ち果てる前に、より多くの人に訪れてもらいたいと思いました。
(お盆の時期は公開されていないようですが、いつかまた公開されている時に訪れたいです)
※ちなみに以下のリンクが、この施設の保存・公開を行っている語り継ぐ会のものです。
こうして桶川で物思いにふけった後、気持ちを切り替えて改めて北に向かうことに。桶川から鴻巣に向かい、そこからさらに熊谷へ。
(北鴻巣で遭遇した鉄塔。鉄塔を脇にのけるか、道路を別の場所に作るか、もう少しやりようがあったのではないでしょうか…)
こうして漕ぎ続けた結果、お昼前には熊谷に。ここまで来た記念に御朱印を頂こうと、ここからはお寺を探してぶらぶらと。すると、熊谷の郊外で龍泉寺というお寺を発見。
(この龍泉寺、蛮社の獄で弾圧された渡辺崋山ゆかりの寺なんだそうです。また多くの札所ともなっており、とても立派な寺院でした)
本堂にお参りした後、せっかくなので裏山にも登ってみることに。するとなかなかの絶景で、熊谷の平野を見渡すことができてイイ感じでした。
(ホントはもっとパノラマな感じなんですが、スマートフォンのカメラではこれが限界ですね)
その後御朱印も頂き、あとは熊谷をぶらぶらした後に帰路に。
今回遠出できなかったのは少し残念ではありますが、その分色々と興味深いものを見つけることもできましたし、まぁ結果オーライといった感じです。
遠出はまた、機会をみつけて実施したいと思います~