輪行を覚えて、最初に目指したのがしまなみ海道だった。
しまなみ海道は広島~愛媛間の6つの島々を結ぶ有料道路で、自転車でも格安料金で通行が可能となっている。
前々から一度行ってみたいと思っており、新しいクロスバイクを購入した後、早速しまなみ海道の本州側の出発地点、広島の尾道まで輪行をすることを決意。
とはいえ、東京から広島までは電車代も馬鹿にならない。そこで3月になるまで待ち、青春18切符*1を使って在来線で尾道まで行くことに決定。
そして3月1日の朝7時前、南武線の府中本町駅を出発。まずは川崎から熱海、静岡方面を目指すことに。
時刻表を調べた感じだと、この時間に出発すれば多少乗り継ぎに失敗しても、その日のうちに尾道に到着できそうだった。
(実際、余裕をみておいて本当に良かったです)
今思えばかなりの強行軍だが、輪行だけでなく、在来線だけで800km近くも旅するのだってはじめての経験。
当時の自分はそのワクワクさばかりが先立ち、1日電車に乗るのも屁じゃないぜ!といった気分だった。
実際に輪行してみてまず最初に感じたのは、自転車って意外と大きい、ということ。
(途中、浜松駅にて。輪行袋の端からハンドルバーがはみ出ていますが、実は輪行の際は車体を完全に袋の中に入れておかないといけないそうです。今更ですがごめんなさいです…)
前輪だけを外して行う簡易的な輪行を行ったこともあり、輪行袋はこの写真の大きさになった。
2人分以上のスペースをとっている自転車は目立つことこの上ない。それに結構邪魔で、何やら周囲の視線も痛い…
こりゃいけないと、途中で一旦電車を降りて最前部に移動。運転席の真後ろのスペースに自転車を置くことに。
最初からこうすれば良かったと、早くも1つ目の反省点ができてしまった。
その後、川崎から熱海方面を目指していく。
途中、近くにミニベロ*2を輪行袋に入れた外国人の方が乗ってきた。
その方と話してみると、その方は伊豆の真鶴まで行き、海辺でコーヒーを飲むつもりとのこと。これでコーヒーを淹れるんだと道具一式も見せてくれた。
休日をそのように過ごすなんて、何だかとても大人の行為に思えてあこがれること暫し。
湯河原でこの方と別れた後は、熱海をへて長い長い静岡へ。沼津に着いた時はもう静岡かと思ったが、浜松を過ぎる頃にはまだ静岡かとゲンナリ。
それでも電車は進み、愛知、岐阜、京都をへていつしか電車は大阪・神戸付近へ。
関西の都市圏に入ったのはちょうど18時~19時の電車が混み合う時間帯。
幸い輪行袋は車両最後部に置いてはいたものの、ぎゅうぎゅう詰めの車内で、輪行袋は明らかに再び邪魔になっている。
申し訳ない思いで小さくなる。これも反省点となってしまった…
姫路では、乗り換え時間を利用して夕飯を買い込む。
この頃にはすでに日も落ちてしまい、外を見ても暗闇ばかりが広がっている。
外を見ても何も見えず、電車に乗るのもいい加減疲れていてややグロッキー。
結局、目的地の尾道に着いたのは午後十時を過ぎた頃だった。
遅くなりすぎたせいで、予約していた民宿から締め出されかけるというトラブルがあったものの、何とか無事に投宿することに成功。
道中色々とあったものの、何とか尾道まで来ることができた。
明日からはいよいよしまなみ海道に挑戦する。胸をふくらませつつ、風呂に入ってすぐに就寝。
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これが私にとって初めての輪行でした。正直なところ、のっけから随分と遠くにいったもんだと思います(笑
ただ、初めてなだけに輪行をするにあたって色々と反省することもできてしまいました。そのことについては、また稿を改めてまとめたいと思います~
※輪行に関する諸注意については、こちらにまとめました。
まるでワープ!? 輪行に関するあれこれと注意点 - 自転車で行ってきた。