自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2019.3.26)但馬御火浦の断崖を往く! その②

引き続き、アップダウンだらけな但馬海岸の道のりを紹介していきたいと思います~

 

さて前回は、日本一標高の高い灯台として有名な、余部埼灯台に到達したところまでまとめました。

ここから余部までは、平家の落人伝説が残るような山間部の集落が続きます。勾配は結構きつめですが、幸い私が走る方向はひたすらに下り道。一気に道を駆け下りれば、あっという間に余部駅のすぐそばに。

 

さて前日に下調べしていた際、余部には道の駅があると記されていたのでここで昼食をとろうと考えていました。

そして道の駅に寄り道してみると…

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頭上には巨大な橋が架かり、道の駅でもどうやら橋梁に関する展示がなされているようです。

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(ちなみに橋を遠くから見るとこんな感じでした。山間の小さな町に突如巨大な橋が出現するので、そのインパクトは中々なものです)

 

訪れてから初めて知ったのですが、この地域に鉄道が開通したのは日露戦争後のこと。海沿いまで断崖が続くこの場所に鉄道を敷くことは困難で、最終的に山と山を長大な鉄橋で結ぶことが決まったそうです。

そして1912年に初代余部橋梁(下の写真に載っている鉄橋です)が完成し、以来2010年まで98年間も使用され続けて地域のランドマークとなったそうです。

そして2010年以降は、新たなコンクリート橋が架けられて現在に至ります。

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(1912年建造の初代橋梁も一部が保存されています。下から見上げるとその大きさは圧倒的で、100年以上前にこの巨大な橋が作られたと思うと驚くばかりですね)

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(そして橋の脇にはエレベーターが設置されており、初代橋梁の最上部まで上がることができるようになっています)

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(上から線路をのぞくとこんな感じになっています。ここから周囲をながめると周囲の入り組んだ地形が良く分かり、先人の苦労がしのばれる感じでしたね)

 

こうして昼食を取りがてら、地域のランドマークを見物して一休み。人心地ついたあとは再び国道178号線に戻り、余部駅の1つ隣にある鎧駅に向かうことに。

 

鎧駅もまた日本海に面した絶景スポットなのですが、ここは2001年に青春18きっぷのポスターに採用されたり「ふたりっ子」のロケ地になったこともある場所なのだそう。

実際に訪れてみると…

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高台に位置するホームの眼前には、ひたすらに青い海と空が。なんとも旅情をそそる良い感じの風景で、実際に訪れることができて大満足でした!

 

 

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(この付近はとにかくアップダウンが続きますが、香住町に入ると一旦平坦になって一休みな感じに。矢田川にかかる鉄橋に差し掛かった際、ちょうど電車がやってきたので記念にパチリ)

 

こうしてどうにか香住までやってきたわけですが、ここでちょっとしたトラブル発生。

当初の予定ではこのまま国道178号線を走り続け、豊岡まで一気に向かうつもりでした。しかし香住~豊岡間の178号線はまさかの自動車専用道、自転車では走ることができなかったのです(一般国道でも、このようなことってあるのですね)。

自転車で豊岡方面に向かうには、県道11号線を使って引き続き海沿いを走り続け、城崎温泉方面に向かった後に豊岡まで行く必要があるようです。

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と、いうわけで若干計画を変更しつつ、さらに海沿いを進んだのですが…

 

香住から先の道のりも、今までと同様アップダウンが続く自転車には優しくない道のりばかり。徐々にペースも落ちてきて、思った以上に時間がかかってしまいました。

 

そして15時前、ついにちょっとしんどいな…、となって輪行でエスケープすることに。

と、いうわけで竹野駅からは電車に乗り、豊岡をへて電車で一気に京都府宮津市へ。

宮津市といえば、日本三景の1つ「天橋立」のあるところ。残念ながら到着した時点ですでに日が暮れていたため、この日は見物をせずに予約していた「里のやど 川尻」へ。

www.geisya.or.jpこちらでは素泊まり4000円の部屋で宿泊。お風呂は付近の成相寺付近からひかれた温泉が使われており、気分の良い露天風呂でゆっくりすることができました。

 

この日は距離的にはそこまでの長距離を走っていませんが、思っていた以上にアップダウンが激しくて、輪行なしでは目的地にたどり着けなかったでしょうね。

とはいえ電車も用いつつもついに山陰道を完走、山口県を発ってから一週間で、ついに京都までやってくることができました!! いよいよ旅も終盤と言ったところですが、あと少し、次回は天橋立~舞鶴間の様子をまとめたいと思います!

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