境港で昼食を食べ、この日の自転車旅行も後半戦に突入です。
水木しげる記念館を訪れた後、境水道大橋前で昼食をとって人心地つけてから、まずは来た道を戻って松江まで戻ることに。
(帰り際、境港の中心部から南に1kmほど行ったところにある正福寺へ)
(この正福寺は、幼いころの水木しげるが「のんのんばあ」に連れられて訪れていた場所。ここで見た六道絵が、水木しげるが異世界に関心を持つきっかけになったのだとか。私が訪れた時は誰もいる気配がありませんでしたが、本堂に入ることができる時は、六道絵を見学することもできるみたいですね)
(そして来た道を戻ること1時間余り、松江市の中心街まで戻ってくることができました。松江市の中央部は宍道湖と中海を結ぶ大橋川が流れており、あちらこちらに水路が張り巡らされています。そのため松江は、別名"水の都"とも呼ばれているそうです)
詳しくは後で述べますが、この日は夕暮れ時に訪れたい場所があったため、松江はすぐに通り過ぎるつもりでした。とはいえせっかく訪れたのに、どこも見物せずに素通りするのはもったいないと思い直し、松江市の象徴ともいえるこちら。
松江城に寄り道をしてきました。
松江城は1611年に完成、堀尾・京極・松平の三氏が居城として用いた由緒あるお城です。そしてその最大の特徴は、
全国でも12個しか残されていない、オリジナルの天守閣があることです!
この天守閣は明治時代に取り壊しの危機を迎えましたが、地元の有志が買い戻すことで保存が決定したそうです。そしてそれ以来150年余り、この天守閣は松江のシンボルとなり現在に至るのだとか。
外観のみの見学となりましたが、さすがにドッシリとした造りで、ホンモノの迫力には圧倒されてしまいそうです。ほかにも城内各所は櫓なども復元されており、城好きなら1日楽しめそうな良い場所でした!!
(タイミングが良かったのか、武者行列的なものも見学できてお得感倍増な感じでした)
と、いうわけで思った以上に良い場所でしたが、この日は行ってみたい場所があったため、一通り散策した後松江城を後にして、宍道湖沿いを西に向かいます。
(宍道湖を横目に、国道431号線沿いにひたすら西へ。この区間は勾配もほとんどなく、自転車で走るのにとても快適なエリアでした! ただ一部区間は路肩が少ないため、走行には注意が必要な感じです)
(途中にある一畑口駅は、全国的に珍しい平地でのスイッチバックが見られる駅。元々はこの道に沿って一畑薬師まで線路が通っていたそうですが、戦時中に物資供出のため線路が撤去されてしまい、現在の形になったとのこと)
こうして所々で寄り道しつつ、松江を出発してから2時間半あまりで出雲大社付近まで来ることができました。この頃にはそろそろ日が傾き始めていましたが、この時間帯にこそ訪れてみたい場所がありました。それはどこかというと…
出雲大社のすぐそばにある、稲佐の浜という砂浜です!
稲佐の浜は出雲の国譲り神話にも登場する由緒ある砂浜で、最近は夕日の絶景スポットとしても有名な場所です。到着した時点で日の入りまで40分ほどありましたが、砂浜に腰かけて、日が沈む様子をぼんやりと眺めることしばし。
空が朱色に染まり、そこから徐々に藍色が深まっていく様子はなんとも美しく、40分があっという間に過ぎ去ってしまいました。たまたまパンフレットで見つけた場所でしたが、この砂浜を訪れることができて、本当に良かったと思います!!
こうして日の入りまで自転車を乗り回したわけですが、その後は帰り際に出雲大社にお参りし、県道162号を使ってのんびりと出雲市駅前まで戻って、この日の自転車旅行は終了となりました。
(この日訪れた最後のスポットとして、日本神話にも出てくる出雲大社にお参りを。出雲大社のしめ縄は国内最大級の大きさを誇り、その重量は4トンを超えるそうです)
こうして3月24日は、境港~出雲大社間をたっぷりと走りつくした1日となりました!
気が付けば山陰遠征も後半戦。下関を走った頃を思えば、ずいぶんと遠くまでやってきたものです。
段々と旅も終わりが近づいてきていますが、次回は鳥取砂丘を訪れた模様についてまとめていきたいと思います~