自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2019.3.23)山陰遠征5日目は、石見銀山で洞窟探検!

これで山陰遠征も折り返し。五日目は世界遺産を堪能してきました!!

 

3月23日、温泉津で迎えた朝はどんよりとして、いつ雨が降ってもおかしくない感じ。

そのためお宿を早々に出立、どうにか雨に降られることなく1kmほど離れた温泉津駅まで到着しましたが、この時点でポツポツと雨が降り始めてしまいました…

 

そこで今日は自転車に乗らずに観光しようと、まずは電車で大田市駅へ。

ちょうど良い具合に、大田市駅前の駐輪場は屋根付きでした。これ幸いと自転車を停めてテクテクと駅前のバス停へ。

 

今回目指す場所は、2007年に世界遺産に登録された石見銀山。

石見銀山は戦国時代から大正時代に閉山となるまで、400年以上の長きにわたって銀や銅などの鉱物を産出した鉱山です。周囲には無数の「間歩(まぶ)」と呼ばれる坑道や遺構が残り、そのどれもが貴重な遺産となっています。

と、いうわけで今回は自転車ではありませんが、石見銀山の諸々の様子を紹介していきたいと思います~

 

さて大田市駅から路線バスにゆられること1時間弱。バスは「石見銀山世界遺産センター」に到着しました。センターから道を下っていくと、道の両脇にいかにも歴史のありそうな古寺が。

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こちらは羅漢寺といって、1700年代に鉱山で亡くなった人々を供養するため建立されたお寺です。境内にはお堂だけでなく石窟があり、その中には五百体もの羅漢像が。

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(羅漢像の作成には多くの石工が関わっており、完成までにのべ20年もの歳月がかかったそうです。1体1体表情豊かに作られており、見ていて中々に面白かったです)

 

こうして羅漢寺にお参りすると、目の前にはT字路が。

ここを左に曲がれば鉱山の坑道跡、右に曲がれば代官所跡など古くからの街並みに行くことができます。そこでまずは坑道跡に行ってみようと左に曲がり、銀山川の川沿いをてくてくと2kmばかり歩き続けます。

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(道すがら左右を見回してみれば、そこかしこで間歩を見つけることができます。その大きさは大小さまざま、現在確認されているものだけでも、1000近くの間歩が存在するようです。それから私は利用しませんでしたが、石見銀山ではレンタサイクルも行っているため、歩くのが大変と思ったら自転車を借りるのも良いかもですね)

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(石見銀山には、銀を取ることができる鉱脈は2つありました。そのうちの1つである"永久鉱床"は、岩の間の亀裂に鉱物が沈殿することで形成されています。そのため上写真のように、岩の割れ目を利用して作られた間歩もたくさん見かけました)

 

さて写真の通り、ほとんどの間歩は危険なので、現在では立ち入ることができないようになっています。現在でも立ち入ることができる間歩は2つだけ。そのうちの1つが、銀山川沿いの一番奥に位置する"龍源寺間歩"です。

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(龍源寺間歩は元旦を除き常時公開されており、大人は410円で見学することが可能です。運が良ければ、無料のボランティアガイドさんが案内してくれたりもしてくれます)

(※ちなみにもう1つ公開されている大久保間歩は、公開日は金土日祝のみ、さらに事前予約性となっているので、もし見学したい場合は事前に申し込んでおく必要がありました)

www.iwami.or.jp

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(龍源寺間歩は江戸時代に開削された坑道で、当時は幕府代官所が直営した主要坑道の1つでした。その全長は約600m、現在はそのうち3分の1程度まで見学することができるようになっています)

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(鉱脈を追って掘られた「ひおい坑」は、排水を容易にするため上方に向かって掘られています。龍源寺間歩自体もやや上に向かって掘られており、そのお陰で当時も排水が容易な坑道だったそうです)

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(当時鉱夫たちが掘ったノミ跡が残る行動を進んでいると、さながら洞窟探検のようでした。当時の鉱山の様子も良く分かるので、閉所が苦手でなければオススメの観光スポットだと思います!)

ガイドさんにお話を伺ったのですが、石見銀山では精錬法の関係で、操業当時もほとんど鉱毒が発生しなかったそうです(※鉱夫のじん肺被害はあったようですが…)。

確かに周囲は鉱山でありながら豊かな自然に囲まれており、環境破壊感はまったく感じられませんでした。そのような自然と共生するスタイルも、世界遺産に登録された要因なのかもしれませんね。

 

このようにさすが世界遺産、石見銀山は見どころたっぷりで訪れることができて本当に良かったです! ほかにも色々なものを見学することができましたが、その様子はまた改めて紹介していきたいと思います!!

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