仕事もひと段落し、先週末から2年ぶりに海外旅行に行ってきました!!
今回訪れたのは、中部太平洋は北マリアナ諸島のサイパン島。
この地域一帯は第一次世界大戦後日本の委任統治領となり、日本とも何かと繋がりのある地域です。そして第二次世界大戦後はアメリカの信託統治を経てアメリカの自治領となり、今日では日本から一番近いアメリカとして有名です(成田から飛行機で大体3時間程度でした)。
今回は4泊5日で島内のあちこちを訪れましたが、豊かな自然をはじめとして様々な見どころがありました。と、いうわけでこれからしばらくは、そんなサイパンの諸々を紹介していきたいと思います~
さてサイパンでは多くのツアー会社が展開していますが、そのうちのいくつかは自転車での島内観光ツアーを開催しています。ブログのため、というわけでもないですが、まずは異国でも自転車を楽しもうとツアーを申し込むことに。
そして今回私たちがツアーをお願いしたのが、こちらのマリアナス トレッキングさん。
www.veltra.com(こちらのサイトでは、私たちが参加したバイクツアー以外にも様々なツアーがまとめられています)
こちらの会社が主催するバイクツアーは、下の地図のサン・ロケ地区付近から出発してバンザイクリフ ~ ラストコマンドポスト ~ スーサイドクリフ ~ バードアイランド ~ グロットといった具合に、島北部の主要観光名所を一通り巡る行程となっています。
(この地図は、サイパン 観光、サイパンで島内観光、見どころを一足お先に<Masa Dive Saipan>!より引用しています)
この付近一帯は丘陵地帯となっておりアップダウンが多かったですが、
こちらの機材はこのようなFサス付の電動自転車となっており、登り坂もそれなりに快適に登ることができました。また自転車に乗って案内してくれるガイドさんとは別に車で同行するガイドさんも同行し、途中リタイアができるようになっているだけでなく写真撮影もしてくれます(ちなみにツアーは4時間程度の行程で参加料金は65$、撮影してもらった写真、動画は30$でCDに焼いてもらうことができます)。
そして肝心のツアー内容ですが…
こんな感じでガイドさんに先導してもらいつつチャリチャリと進み…
(※ちなみに今回は私たちだけの参加ですが、必ず少人数での開催というわけではなく、最大で20名前後で実施することもあるようです)
まず最初に訪れるのが島の最北端にある断崖、バンザイクリフ(現地のチャモロ語ではプンタン サバネタ)です。
サイパン島は太平洋戦争中の激戦地の1つで、沖縄と同じように軍人だけでなく多くの民間人も戦禍に巻き込まれてことで知られています。サイパン島陥落の直前、このバンザイクリフに追い詰められた日本兵や民間人たちは、米軍の投降勧告に応じずにこの断崖から海に飛び込んで死んでいきました。
私たちはバカンスに来たわけですが、こうした歴史の残るサイパンを楽しむだけ、というのもどうかと思っていたので、まずはこの場所で各種の慰霊碑を参拝することに。
(バンザイクリフの付近一帯は平和記念公園となっており、多くの慰霊碑が建立されています)
(振り返ると、同じように多くの日本兵や民間人が自決したスーサイドクリフ(現地語ではラデラン バナデロ)が。ツアーは一旦来た道を戻り、次はこのスーサイドクリフに向かいます)
(途中バンザイクリフのふもとにある、通称ラストコマンドポストも見学しました)
(※ただ、この場所は日本軍最後の司令部ではないはずです。陸海軍の最高指揮官である斎藤義次中将と南雲忠一中将が自決したのは、もっとサン・ロケ地区に近い地獄谷と呼ばれた地域だったようです。ラストコマンドポストという名称は、恐らく誤った伝聞が定着したものと思われます)
(トーチカは80cm程度の鉄筋コンクリートで堅固に作られていますが、壁が米軍の攻撃によって破壊されており、戦闘の過酷さを物語っています)
(また付近では、錆びついた大砲(多分、海軍が沿岸砲として用いた短二十糎砲)や撃破された戦車(九五式軽戦車)の残骸などが展示されていました)
(標高およそ250mのスーサイドクリフから。眼下に見えるのが先ほどのバンザイクリフの平和記念公園です)
(スーサイドクリフにも、バンザイクリフと同様に様々な慰霊のモニュメントが建立されていました)
北部だけに限らず、サイパンはあちこちに太平洋戦争の戦跡が残されています。そうした戦跡や遺構は色々と考えさせられるものばかりで、何とも言えない気分になってしまいました。
とはいえ、こうした悲惨な歴史だけがサイパンのすべて、というわけでもありません。ツアーでは戦跡だけでなく、多くの豊かな自然を楽しむこともできます。その様子については、次回改めて紹介したいと思います~
samayoicyarinko.hatenablog.com(後半の様子はこちらでまとめています)