自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2017.7.12)行田市内を歴史散歩!

今日は久しぶりに、軽く遠出をして行田まで行ってきました!

 

まずは荒川沿いを北上し、県道66号線にぶつかったところで右折して行田市内へ。

ここからは行田市のほぼ中央部にある忍城址を目指し、適当な道を北に向かってチャリチャリと。

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(行田市内はそこかしこに田んぼが広がっていました。車通りの多い道を避け、田んぼ脇のあぜ道をのんびりと)

 

そして途中で国道17号線にぶつかったのですが、そこで何やら古めかしい建物を発見。

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(もう見てくれからして、相当年季の入った感じがします)

 

帰宅後に調べたところ、このオートレストランなるものは1970年代に各地の国道沿いに建てられたものだそうで、その後コンビニなどの台頭によってその多くは消滅していったそうです。しかしそのような中このオートレストラン「鉄剣タロー」は、今なお営業を続けるオートレストランとして知る人ぞ知る有名スポットなのだとか。

訪れた時はそのようなことはまったく知らなかったのですが、ちょうど喉も乾いていたのでこちらでちょいと小休止。

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(店内に入ると飲料の自販機だけでなく、まだ残っていたんだ! という感じの食べ物の自販機が。ここまでくると、私からすると懐かしいというより逆に新鮮な感じです。また店内にはオーナーさんのものと思しき張り紙がそこかしこにあり、そのアットホームな感じも何とも言えないカオスさを醸し出しています)

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(こちらは見覚えがある懐かしい感じのゲーム機。これだけでなく、ゲームコーナーには多くの昔懐かしなゲーム筐体が置いてありました)

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(また店内の右手側は、2014年に公開された映画「TOKYO TRIBE」のロケに使われた当時のペイントがそのまま残されており、店舗左手側のレトロさとはまた趣が異なり、これがさらにカオスさと怪しい感じを増していて良い感じです)

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(白黒で撮ってみた写真も、これはこれで良い感じに)

 

ちょっと休憩のつもりが思った以上に面白くて長居してしまいましたが、たっぷり雰囲気を楽しんだのちに鉄剣タローを出発。ここかれ1kmほども進めば行田市の中心部。目指す忍城址は市役所のすぐ隣にありました。

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(忍城と言えば「のぼうの城」でも描かれた秀吉の小田原征伐で有名ですが、江戸時代には江戸に最も近い親藩として忍藩が置かれていました。現在では、江戸期に築かれた三階櫓の復元天守が建てられています)

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(忍城の遺構の多くは明治維新後に取り壊されてしまいましたが、忍東照宮には当時切り残された杉の木が残されています。何でもこの木、切り倒されそうになった時に切り口から赤い血のようなものが流れ出し、それで皆たたりを恐れてそのままにされたのだとか…)

 

さて、忍城址公園そのものは決して大きな公園ではありませんでしたが、公園周辺には小田原征伐時の遺構がいくつか残されているようです。それらを探しに、公園をでて周囲を散策することに。

例えば忍城址公園から東南方向に2,5kmほど移動すると、これはこれで非常に貴重な古墳群、さきたま古墳公園があります。

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この公園内には多くの古墳が残されていますが、そのうちの1つである丸墓山古墳は、かつて小田原征伐時には石田三成の本陣が置かれていたそうです。

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(また、現在ではこの丸墓山古墳につながる通路となっている盛り土の部分は、かつて水攻めのために築かれた堤防、通称石田堤の名残なのだそう)

f:id:samayoicyarinko:20170712222416j:plain(現在でもこの古墳の頂からは、忍城の周囲を一望することができました〔この解像度だとわからないでしょうが、中央部のアンテナのすぐ右に先ほどの忍城天守が見えています〕。石田三成もこんな感じで、忍城を眺めていたのでしょうか)

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(また丸墓山古墳の隣には、これも有名な稲荷山古墳が残されています)

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(この古墳に残された石室からは、ヤマト王権の大王であるワカタケルの名が刻まれた鉄剣が出土しました。この鉄剣は、文字情報の乏しい古墳時代の様子を伝える貴重な史料として国宝にも指定されています)

 

と、このような感じで楽しく散策していたのですが、この辺りで写真からもわかるように空模様が怪しくなってしまいました。雨に降られるのもイヤなので、この辺りで切り上げて帰り支度をすることに。

帰りはさきたま古墳公園の隣を流れていた武蔵水路をつたい、北鴻巣駅に向かうことに。武蔵水路沿いは歩道もキレイに整備されており、自転車も快適に走ることができるようになっていました。そして北鴻巣駅から輪行で大宮まで戻り、この日の遠出は終了となりました。

 

今回は空模様もあって途中で切り上げることになりましたが、ほかにも古代蓮の里など、行田市にはまだまだ見どころがたくさんありそうです。

それらのものは、また機会を見つけて見学に行ってみたいと思います~

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