自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2013.4.30~5.2 ・ 2014.7.24~7.26)ついに達成、念願の東海道制覇!!

 芦ノ湖での休憩を終え、再び走り出した時には時刻はすでに9時半となっていた。

 

芦ノ湖から少しだけ上がって箱根峠を越えると、後は三島市までひたすらの下り道となっている。山中城跡くらいまでは路肩も広くて車を気にせずとも大丈夫だが、三島に近づくにつれて道幅が狭くなるため、場所によっては路肩に寄り、後続のトラックなど大型車両をやり過ごしつつ下ることに。

 

トラックのことを気にするのもいい加減疲れてきたなと思っていると、ちょうどいい具合に坂を下りきって三島に到着。ここで近くの三島大社に寄り道して、道中の安全祈願がてら境内で休憩。時刻もちょうどいいのでここで昼食をとった後、沼津から田子の浦方面へと進んでいく。

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(この三島大社の前の鰻屋さんで食べたうな重は、とてもおいしかったです)

 

田子の浦付近では海沿いを進むものの、防風林のため海を見ることはできず…

また海沿いの道は途中から富士由比バイパスとなり、自転車での通行ができなくなってしまう。そのため北側にぐるっと迂回してから、由比を目指して再び西へ。

三重の亀山バイパスとは異なり、この富士由比バイパスは自転車の通行が禁止されているので進入しないよう注意して下さいね(といっても、路肩もほとんどなくトラックがガンガン通行しているので、進入しようとも思わないかもですが)。

 

この時点で時間的にはまだ余裕があったものの、早朝から箱根をほぼ歩いて越えてきたりしたこともあり、疲れも蓄積して漕ぐのがそろそろしんどい感じ。けれども今回は事前に清水市のビジネスホテルを予約しているので、何とかそこまではたどり着かなくてはならない。

富士山を眺める絶景ポイントとして有名な薩埵峠(峠自体はすぐに超えることができますが、坂はけっこう厳しかったです)も、真夏のもやのため富士山を見ることはかなわず。その後どうにかこうにか峠を越え、予約していた清水市のビジネスホテルに到着。疲労感から翌日の筋肉痛を確信する。

 

7月26日、起きると案の定な筋肉痛。けれども清水から浜松までは直線距離にして80km少々。何とかこの日のうちに浜松に行くことを目標に、ストレッチで体をほぐした後に出発。

途中せっかく清水まで来たんだしと、天女の羽衣で有名な三保の松原に寄り道。やはり真夏の日差しの下では富士山を眺めることはできないが、一面の松林を散策すると気分もすっきりしていい感じ。そしてちょっと場所が異なるものの、安倍川名物の安倍川もちを食べ、エネルギー補給をしてから出発。

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 (これがかの有名な、天女が羽衣をかけた松…の三代目)

 

ここからはちょっと東海道を離れて、海沿いの150号線を使い、久能山の山すそを通り過ぎて駿河まで移動。安倍川を渡ってからは再び東海道に合流し、そしてたどり着いたのが宇津ノ谷峠。

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(峠のふもとには、いかにも宿場といった趣の街並みが) f:id:samayoicyarinko:20150809211611j:plain

(坂を上ってひと休み)

 

宇津ノ谷峠は古来より交通の要所として有名で、なんと平安時代の古道(蔦の細道)から明治・大正・昭和期に作られたトンネル、そしてトラックがガンガン通行する現役バリバリの道路まで、さまざまな年代の道路がすべて通行可能な状態で保存されている。

この様々なルートの内、平安時代の古道にも興味があったけどこれは自転車での通行が難しそうなので、明治時代に作られたレンガ積みのトンネル、通称「明治トンネル」を通って先に向かうことに。

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 (明治トンネルの入り口) f:id:samayoicyarinko:20150809211636j:plain

(トンネルの中もレンガ積みで、内部はとてもひんやりとしていました)

 

トンネルは良く整備されているものの結構狭く(普通車が一台通れるくらいの幅でした)、かつてはこのトンネルが天下の東海道の主要交通路だったとは、現代の感覚ではあまり信じられない位。たかだか100年程度で、世の中随分と変化したんだなと感じつつトンネルの出口へ。

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(夏の日差しの下、道のりはまだまだ続きます)

 

 宇津ノ谷峠を越え、焼津、藤枝を過ぎると大井川。かつては「越すに越されぬ大井川」と呼ばれた東海道きっての難所も、現代では普通に橋が架けられていて難なく超えることができる。

 

むしろ大変なのが大井川を越えた直後の、「夜泣き石」で有名な小夜の中山。

峠そのものは300mもない決して道のりではあるが、筋肉痛と疲労が蓄積している状態では相当にしんどい道のり。この辺りからは旅行を楽しもうというよりは、目的地まで何とかたどり着こうと、ある種の苦行をする様な心持で自転車をひたすら漕いでいく(なのでこれ以降は、一切写真を撮っていません…)。

 

やっとの思いで小夜の中山を越えると、あとは掛川、袋井、磐田を抜ければ念願の浜松、今回のゴール地点となる。この辺りは時おり休憩にコンビニに立ち寄る位で、ただただ無心に、ひたすら道の上でペダルを漕いでいた。

 

こうして限界も見え始めていた16時過ぎ。ついに天竜川を越えると見覚えのある浜松の街並みが見えてくる。そして去年走った道路にたどり着いたことで、ついに日本橋から三条大橋までを結ぶ区間を自力で走りぬいたこととなり感慨もひとしお。

 

ここからはもう自転車は十分だと、京都までの残りは自転車を輪行して新幹線で行くことに。新幹線は、去年自分が3日間かけて走った距離を2時間かけずに走り過ぎていく。

文明の力すげーと思いながら冷房の効いた車内でくつろいでいると、徐々に実感も湧いてきて、人知れず笑みがこぼれたりもしてきちゃうのだった。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

と、いうわけで、2年越しの東海道チャレンジも何とか完遂することができました!!

やはりこれは結構嬉しくて、職場でもこのことは半分自慢しいで色々な方に話してしまいました(笑

 

東海道は歴史ある街道なだけあって、行く先々で色々と見どころがあり、走っていてしんどさ以上に楽しさを感じられる道でした。それと東海道の主要都市は新幹線も利用できるので、私が行ったように輪行を活用し、何回かに分けて走るのもやり易いのではないかと思います~

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