自転車で行ってきた。

過去訪れたあちこちのことなどを、備忘録的に書いていきます。

(2010.7.31~8.2)松姫峠にチャレンジ!! そしてつづら折りに心も折られ。

大学院に進学して1年間は色々と目まぐるしく、自転車旅行の余裕すらなかった。

 

けれど、修論の骨組みも大体定まった修士2年目はある程度の余裕も生まれていた。更には新しい自転車を手に入れた喜びもあって、どこかに出かけたい欲求は高まるばかり。

いい機会はないかと思っていたら、いい具合に部活の後輩たちから山梨県の小菅で夏合宿を行うとのお知らせ。小菅までは大月方面から北上するか、奥多摩方面から西に向かうか2通りのルートがある。そしてどうやら、大月から向かうルートは松姫峠という峠を越える必要があるらしい。そこで「峠攻めにチャレンジだ!」と決意して、猿橋から小菅に行き、帰りは奥多摩まで降りて行くルートを取ることにする。

 

※ちなみに松姫峠、2015年現在松姫バイパスが完成していて、今ではこの時に私が通った道路は旧道扱いになっているようです。さらに今回この記事を書くために調べていて気がついたのですが、2015年10月までは法面工事のため、この道は通行禁止となるようです。法面工事をするくらいですから、廃道になることはないんじゃないかと思いますが…今後どうなるのでしょうね。詳細は下記のサイトを参照してください。

国道(県管理分)139号(旧道)の規制情報|山梨県道路規制情報

 

思えば今までの自転車旅行は沿岸部の移動に限られていて、山を越えるルートは今回が初めてになる。7月31日、果たしてどこまでできるのか、初めてのチャレンジに若干の不安を持ちつつも自宅を出発。

行程的には、峠を越えるのにどれくらいの時間がかかるかわからないため、大事をとってこの日は高尾で一泊、翌早朝から松姫峠に向かうつもり。そういうわけで、高尾までは何の問題もなく無難に到着。そしてゆっくり休んだ翌8月1日、いよいよ峠を目指して高尾を出発。

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(途中裏高尾から旧道の小仏峠方面に向かってみたのですが、こちらは途中から未舗装の道路となっており、この先もどのようになるかわかりませんでした。なのでルートを変更し、国道20号線に沿った道で猿橋まで行きました)

 

まずは猿橋に到着後、せっかくだからと日本三大奇橋の1つである猿橋を少し観光。その後、いよいよ県道505号線から国道139号線に移って松姫峠を目指していく。

 

峠道というからどれくらいのものかと身構えていたけれど、楽ではないけど案外すいすいと漕ぎ進む。こりゃ案外いけそうだと少々楽観視しながら、10時前には深城ダムに到着。

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(ここまでは順調だったんです…)

 

ダムにある自動販売機で飲料を補給した後、さらに先を目指して進んでいく。そして当時は工事中だった松姫トンネルを横目に左折。

 

すると道の様相が、一変した。

 

今までの斜面はウォーミングアップだと言わんばかりに、ぐんと傾斜を増した斜面。クネクネと折れ曲がり、山にへばりつくように続いていく道路。そしてにわかに厳しくなった峠道に、割と早い段階でペダルを漕げなくなった自分。

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(奥に見える山の頂まで漕ぐ必要があるわけですが、当時はどれくらいかかるんだ!?って感じでした)

 

道は通行もまばらで、ごく稀に対向車がやってくる程度。風の音やら何やらがやたらと大きく聞こえ、その中を1人黙々と自転車を押していく。

こうなると峠道は先が殆んど見通せないため、「あそこまで行けばゴールだ!」という目標がよくわからないのが地味にキツくなってくる。

かなりしんどくなってくる中、「次のカーブを曲がれば峠に違いない!」と思いつつ、カーブを曲がっては期待を裏切られる。黙然としていると心まで折られてしまいそうなので(というか半分以上折れていた気がします)、自分を奮い立たせるため、人目がないことをいいことに「まだかー!」、「次はどうだー!」と叫びつつ峠を登っていく。

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(ここを曲がったら…!! 途中からはそればかり考えて自転車を押していました)

 

このようにしながらジリジリと高度を稼いでいったが、汗は全身から噴き出し、携行した飲料は徐々に減っていく。このまま飲料が尽きたら、場合によっては深城ダムくらいまで戻って再補給することも考えなくてはならない。

このように頭の片隅では撤退も考慮しながら、ひたすら峠の終わりを信じて曲がり角を曲がっていった。

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

ホント峠に行ってみて、昔の旅人はよく徒歩で、しかも道路状況も良くない中を旅したもんだと思いましたね。この峠行きの顛末は、また改めて書いていきたいと思います~

 

それと一昨日気がついたのですが、なんと以前書いた

(2014.8.15~8.19)異国でも(ちょっとだけ)自転車めぐり。 - 自転車で行ってきた。

が、『週刊はてなブログ』で紹介されていました!!

blog.hatenablog.com

 

まさかそんなことになるとは思いもしなかったので、一昨日の仕事帰りにこれに気がついた時は、喜ぶというよりは「エラいことになってしまった…!」と戦慄していました(笑

 

けどこうして誰かに記事を紹介されると、何というか、もの凄く嬉しいもんですね~

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