およそ20年ぶりの滋賀県は寒かった。
3月4日は、四国から場所を移して滋賀県を走る。
天気は良いとは言えないものの、雨は降っておらずまずまずの状態。
ただ結構風が強く、風が正面から吹くと地味に嫌な感じ。
そのような状況の中、大津駅の近くでタクシーの運転手さんに「気ぃつけてな!!」的なことを言われ、ほっこりしながら出発の準備を整える。
とりあえず今回は、
①草津で昔暮らしていた家を見つけること
②その後は琵琶湖を北上し、彦根の辺りまで行くこと
この2つを目標にしようと考えながら、草津に向けて漕ぎだしていく。
草津に着いた後は、記憶と地図を頼りに駅前を探索。
しばらくさまよった後、何とか自分が通園していた幼稚園を発見することに成功。
(記憶の中の園庭はもっとだだっ広いイメージでしたが、大人になって見るとその小ささにビックリしました)
そして、思ったより近くに当時暮らしていた団地も発見。幼稚園児の時の自分は、半径200mもない世界で暮らしていたんだなぁ、と思うと何だか不思議な気がしてくる。
そう考えると、今の自分が暮らす世界は随分と広がったもんだとしみじみ。1人でずっと自転車旅行をしていると、しゃべる相手がいないせいか普段より感傷的になる気がする。おセンチな気分だわ―、と思いつつ草津を後にし、その後は琵琶湖の湖岸を北に向けて漕いで行くことに。
(琵琶湖付近にて。彼方に見える山は比叡山です。レンズに指がかかってしまいました…)
琵琶湖沿岸には湖岸道路と呼ばれる道路があり、琵琶湖大橋の付近までは湖岸道路にそって進む。基本的に道は平坦で走りやすいが、一部場所によっては狭い路肩を走る必要があり、トラックなど大型車両に注意しながら進んでいく。
その後は近江八幡の辺りで安土に寄り道しようと思いつき、湖岸を離れて安土山へ。
信長はこんなとこに城建てたのかー、と思いつつ県道2号線を更に北上していく。
この付近からいよいよ風が強くなり、正面から吹いてくる風のため漕ぐのも一苦労。上体をかがめ、ギアを軽くして黙々と漕ぎ続ける(修行か!?って感じでした)。
それでも何とか、14時前には彦根に到着。
(彦根城の天守閣前にて)
彦根といったらやっぱ彦根城とひこにゃんだな、と思い彦根城を散策。
あいにくひこにゃんが出てくる時間帯ではなかったが、そこかしこにのぼりが立てられていて人気を実感する。
(行った時は、お土産グッズの大半がひこにゃんだったように思います)
そんなこんなで彦根を満喫しつつ宿泊。翌日は彦根から東京まで、18切符を使用してのんびりと帰還。
今回は輪行を覚えたことで、行動範囲を大きく広げることができた。
しかし、行ったことのないところはまだまだ日本全国あちこちにある。次はどこに行ってやろうかと、帰りの電車内でもそればかり考えていた。
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この時からもう6年ばかり経ちますが、まだまだ行ったことのない場所だらけです。いつの日か、日本各地を制覇したいもんですね。
最近はもう梅雨入りしたこともあり、なかなか自転車で走るのに向いてない日が続きます。しかも、休みの日に限って雨が降っている気が…うまくいかないものですね。