ネットサーフィンをしていると、「センチュリーライド」という言葉を見つけた。
はじめての自転車旅行以来、すっかり自転車にはまってしまった自分。
クロスバイクを購入し、それまでは電車で通っていた大学にも自転車で行くように。
ママチャリとは段違いのクロスバイクの走りやすさに、
「これさえあればどこへだって行ける!」
位に思うようになっていた。
そんな折に見かけた「センチュリーライド」
何でも最長100マイル(約160km)を走るイベントがハワイで行われているとのこと。
当時の自分には、ハワイまで自転車を持って行くなんて思いもよらないこと。
けれど160kmを1日で走破する、それならどこでも出来るじゃないか!
そのように思い立ち、早速地図を広げてルート選定。
自宅から横浜を経て横須賀へ向かい、三浦海岸まで行ってUターンすれば大体160km。
ルートが決まれば善は急げと、10月30日の早朝、早速三浦半島に向けて出発。
自転車を快調に漕ぎながら、11時頃横浜に到着。
(氷川丸前にて。この時は携帯電話しか持っておらず写真も小さめです。)
横浜で昼食と軽い休憩をとった後もずんずんと進み、13時前には横須賀に到着。
(横須賀米軍基地前にて)
(観音崎にも行きました)
今思えばこれがまずかったのだろうけど、横浜から横須賀~浦賀~三浦海岸へ向かう途中は自転車を漕ぐことに夢中で、飴とお茶くらいしか口に入れていなかった。けれどもその時はそもそも空腹を感じなかったし、朝、昼としっかり食べていたからそんなこと気にもしていなかった。
三浦海岸に到着し、あとは帰ればセンチュリーライド達成だ! と、帰路につく。
けれど夕方、横浜に到着した辺りで違和感が…
気がつけば頭がボーっとしており、手足も何だかしびれている。
おかしいと思い自転車を降りると、雲を踏むようで固い地面に立っている気がまるでせず、ぐんにゃりとした感覚しか持つことが出来ない。
これはヤバイ! と頭で考えていても、体がそれに反応しない!!
当時の自分はハンガーノックという言葉すら知らず、自分の体に何が生じたのかもよくわかっていなかった。
けれど、何となく感じるようになっていた空腹感。多分原因はこれだ! と思い、必死に自転車を押して歩きながらすぐそばの中華料理屋へ。
(なんて書いていますが、正直この料理屋に入る前後はかなり頭がもうろうとしていて、記憶もあいまいだったりします…)
やってきた料理を噛みしめるように食べる。
そしてしばらくじっとしていると、先ほどまでの脱力が嘘のように手足に力が戻ってくる。
だからといって、さっきまでの体が言うことをきかない恐怖は忘れられるはずもなく。
そこから先は、常に頭の隅にまた体がおかしくなるのではないか、という恐怖感がちらついてしまう。
そこで心が折れてしまい、川崎の漫画喫茶で一泊してから帰ることとしたけれど、今度はここで体を冷やしてしまって風邪をひいてしまう破目に。
そんなこんなで自宅に帰っても、160kmを走破したという達成感など微塵も感じることなどできなかった…
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このハンガーノックについてはまた稿を改めて記したいと思いますが、私はかなり危ない状態になっていたと思います。もっと深刻な状態になるまで気がつかなかったら、もし近くに料理屋がなかったら、と思うとゾッとします…
※ハンガーノックへの対策についてはこちらでまとめました。
エネルギー切れは死活問題! ~ハンガーノックを防ぐには~ - 自転車で行ってきた。
話は変わりますが、ブログをやり始めてはや1週間余りが過ぎましたが、意外と見に来られる方が多くてビックリです。しかし誰かに見てもらえている、と思うと書く方も楽しいですね。どうもありがとうございますm(_ _)m